📘 未来の自分(ゴールを達成した状態)を体験するには、「ポジティブな方向性(ゴール)に沿った資源(知識/能力/思考/感情/経験/お金/時間/機会/道具/人脈など)に関する情報を集め、価値を最大化する」ことが重要です。

ですが、私たちはまだその未来のゴールを経験したことがありません。

どんなに劇的で圧倒的な未来の自分をイメージしたとしても、その姿をリアルに捉えることは難しく、せいぜいぼんやりとその方向を意識できる程度でしょう。ですが、その程度でも十分です。ゴール達成に役立つ資源(概念/情報/材料など)を、折に触れてスクラップ的に集める生活をすることが重要です。方法はシンプルで、「大切/重要/Want to/好き/楽しい」と感じるものを意識して集めるだけ。空いた時間にしてもいいし、意識的に時間を確保してやっても構いません。

まず初回は、「自分5-1」が持っているであろう資源(材料)を棚卸ししつつ、広い視野で、かつ詳細に調べてみましょう。情報収集は一つの媒体や一人の情報源に頼らず、様々な方向から幅広く行うことをおすすめします。

集める情報は、5-1-5ゴール達成に関連し、5-1-5自己イメージを強化する情報であれば、バラバラの、断片的なものでOKです。

未知のことや未来のことは、自分で探求しなければ知り得ないことが多くあります。心を開いて調べ尽くすことで、「意外と簡単だった」「思ったより大変そう」「案外身近だった」など、その先に新たな発見があるでしょう。

《ゴールの資源とは?》
・自分の価値基準に合った典型的な成功例/例外的な成功例
・限界突破ゴール達成を促進するヒント全て
・自分らしい成功のために必要な条件
・好きで楽しい対象(例:偏愛マップ)

《ゴールの資源の具体例》
・応援者/協力者/味方/理解者などのポジティブな存在/人間関係
・持ち物/住居/生活スタイル/趣味/嗜好などのポジティブな環境
・ゴール達成の象徴、証拠となるようなモノ/場所/状況/出来事
・尊敬/憧れを超えて「絶望するほどすごい」と思える人物
・ゴールの価値を体現し、モデルとなる人
・ゴールにふさわしい知識/能力/情報/収入/感情状態
・服装/立ち居振る舞い/言動/言葉づかい/行動様式

自分にとってゴールにプラスしたいポジティブな要素を、一つ以上~いくつでも(できる限り豊富に)集めてください。「ポジティブ過ぎる」位の要素が丁度よいでしょう。欲しい結果に関する情報を、文章、映像、音声など、あらゆる形で大量に、つぶさに集めるのが理想です。それらの断片を、長期にわたって統合/網羅/体系化していくことで、ゴールの解像度が上がり、価値のエネルギーが増していきます。

「何が足りないか」を、知っていたなら、あなたはすでにそれを実現できているはずだったからです。「何があれば実現できるのか?」を改めて探り、情報を蓄積すればOKです。どのくらいの量を集めるべきか?は「1つ以上〜」から始めて、「今、やりたい範囲で集める」だけでも十分です。無理に取り組むのではありません、自由にやりたい範囲で進めましょう。

5-2では、「資源」が少しでも豊かになったなら、それでOKです。

余裕がなければ、今すぐ10秒考えてみるだけでも構いません。思いついたものを箇条書きにするだけでも十分なのです。数日かけてじっくり取り組んでも構いません。新しい情報をわざわざ調べなくても、頭に思い浮かぶものがひとつあれば、先のステップに進んでください。

Have toではなく、「今、やりたい」と思える範囲を意識することが、長期的な変化を生み出します。資源を集め、ゴールを育てるほど、達成を後押しするポジティブ感情も蓄積していきます。

【資源集めの際のポイントについて】

仮に、「考えただけで怖いけど、心からやりたいこと」「怖ろしい、でもワクワクするゴール」といった、いわゆる「本物のゴール」が5-1で見つかったとします。ですが、後になって5-1メモの場面を心の中で振り返ったとき、その絵や映像に対する、今のあなたの「捉え方」が次のように変化しているかもしれません。

たとえば、5-1メモを書いたときはとてもワクワクした、でも、日が経ってメモを振り返って場面を思い浮かべたら…
・5-1エピソードが暗い印象/雰囲気に変わっている
・5-1イメージがかすみ、想像しにくくなっている
・今の自分と比較し、がっかり感を覚える
・ゴール達成場面の自分が、自信なさげに見える
・ゴールが頼りなく、弱々しいものに見える

こういった変化が起こるのは、5-1でゴールの臨場感が高まって現状とのギャップが際立ったからです。5-1は、あえてポジティブとネガティブが両立するゴールになっており、不安を感じること自体が良いゴールが設定できている証拠にもなります。

5-1メモを書いてしばらく経ち、「5-1のゴールが不安だ」と自覚できた場合は、その「不安」をテーマにスキル1~2の31ステップ(またはスキル1のみ14ステップ)を完了させた上で、5-2に進んでください。

もし、「5-1-5絵がイメージしにくい」「なんとなく調子がよろしくない」という程度であれば、休息をとってから5-2にすすんでください。休息してもモヤモヤが残る場合に、その「モヤモヤ」をテーマにしてスキル1~2の31ップ(または1のみ14ステップ)を実践してください。

注意点ですが、ゴール5-1-5への違和感や不安が原因となって無意識にスキル実践を延期したり、途中でやめてしまうことも考えられるので、意識的に進めることが重要です。

想像した絵(映像)は「変える」よりは「足す」方が楽にできます。時間やお金の許す範囲で、資源を継続的に増やしていきましょう。情報を「場面の絵(映像)」にスクラップ的に上書きしていくだけの簡単な方法でステップは進みます。

たかが想像とはいえ、5-1が本当に良いゴールであればあるほど、現時点での感情が揺さぶられるでしょう。感受性が強くなったかのように、今の「感情の動き」や「感じ方」が、これまで以上に気になることもあるかもしれません。ですが、あくまで自分の感情にすぎず、それ以下になるものでもそれ以上になるものでもありません。全スキルを使えるようになれば、感情の揺らぎは徐々に余裕へと変えていけるでしょう。

全スキルを経験することで、モチベーションをどのように自己管理できるのか、自分なりの意味付けが整理され、体系化され始めます。意味の体系化とは、つまり言語化のことで、言語化が進めば進むほど自分で管理がしやすくなるものです。最終的に、ポジティブな感情が増していき結果が出やすい思考/感情/行動へと変化して、「自分でできた」という実感を得られるものと思います。

ゴール5-1にプラスしたい資源が、「一つ以上」決まったら、5-2に記入してください。

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