第2章|限界突破のためのスキル一覧・全54ステップ

  • スキル1:自然体のモチベーションを整える(14ステップ)
  • スキル2:本来のモチベーションを引き出す(18ステップ)
  • スキル3:ゴールのテーマ設定①(2ステップ)
  • スキル4:ゴールのテーマ設定②(1)
  • スキル5:限界突破ゴール設定(5ステップ)
  • スキル6:限界突破をしくみ化(14ステップ)

実践初回のスキル1~6は全部で54ステップです。ひと通り実践を終えて要領がわかったら、スキル1,2,3,4,5,6は、あなたの状況や心境に応じて自由に使い分けましょう。

本書は実践のための解説が中心で、図解は含まれていません。そのため、人によっては「読みにくい」「使いにくい」と感じることがあるかもしれません。一方で、読むことや書くことが好きな人にとっては、相性が良いかもしれません。そうでない場合であっても、スキルの実践がうまくいくなら、効果に違いはありません。

本書で手にしていただくアファメーションは、「あなただけのオリジナル」です。これは、「達成したいゴールでの記憶」をもとにつくります。ここで言う「ゴールの記憶」とは、「未来の絵(映像)を合成し、脳を騙してあげる」ことを指します。たとえ仮の未来を想像するだけだとしても、脳にそれを認識させるなら脳はそれを「現実だ」と勘違いしてくれます。

ですが、目標を文字に書いたり、写真/イラストや映像でゴールを視覚化しても、誰もが確実に達成できるわけではありません。なぜなら、脳をうまく騙すには、一定のルールやそれなりの情報量が必要だからです。

また、日々生まれる沢山の「雑念」や根深い「思い込み」なども、ゴール達成の行動を妨げていることがあります。これは「行動すること」にだけでなく、「ゴールを自由に想像する能力」にも悪影響を与えている可能性があります。

本書の前半では、些細な雑念をリセットし、思い込みを解消することに焦点を当てることで、後半の「限界突破ゴール設定」と「アファメーションの設定」の準備をします。

本書で手にするアファメーションは、形だけの「聞こえの良い自己暗示」や「言い聞かせ」ではありません。アファメーションは「ゴールを達成した自分(あなた)が発する、リアルな言葉」です。アファメーションは、自分の「未来でのゴール達成状態」をもとにつくるります。ゴール自体も、あなたの意図で自由に設定することになります。

ただし、本書の方法が効果的であっても、もともとモチベーションが低いゴールをもとにしてつくったアファメーションならば、効果も薄くなります。そのため、「自分らしく、心から望むゴール」を設定してもらうための解説が多くなっています。

本当に価値を感じるゴールに紐づくアファメーションならば、そのアファメーションに対して違和感は覚えず、習慣化しやすくなります。「深い思いのこもる、お気に入りの言葉」として受け入れやすく、自然に定着しやすくなるのです。そうなれば、アファメーションは無意識を動員し、ゴールまで導いてくれるツールとなります。

本書のテーマは限界突破ですが、無理や我慢によって負担を増やしてほしくはありません。無理や我慢は多くのエネルギーを消費するため、それ以上のパフォーマンスを発揮しにくくなるからです。ですので、「やりたい」「Want to」の気持ちがある範囲で実践するのが成功のポイントになります。

本書のスキル1~スキル6は、それぞれ方法として区別されていますが、内容が連続しているため、初めて取り組む際は順序どおりにすすめてください。つまり、スキル1を終えたら、スキル2、3、4、5、6、へとすすめる流れになります。2度目以降は、この限りではありません。

最初の目安として、スキル1と2のために約120分は確保して、スキル1 → 2までの連続のステップ32個を実践してみましょう。

ただし、時間が取れない場合や、その逆ゆっくり時間をとろうとする場合でも、途中ステップのどこで中断しても後で再開することが可能です。もし、中断する可能性がある場合は、手元にメモを準備しておくようにしてください。

繰り返し実践することで慣れますので、スキルの所要時間はだんだんと短くなっていきます。無理のないペースですすめてください。本書の末卷には、要点のみまとめたワークシート項目があります。