この記事でわかること:
ゴールの高さ=モチベーションの高さ

  •  趣味の追及は抽象度を高めるのに最適
  •  各スキル1,2,3,4,5,6の使い方
  •  ゴールは今の自分の枠を超える設定でこそ効果
  •  価値の純度を高めていくことが重要

核心に迫るゴールに出会う

📘普段からゴールを意識して設定していても、「これだ」と心に強く響くゴールには、なかなか出会えないものです。それでも、時折、核心に迫るゴールに出会う瞬間があります。効果的に限界感の更新を促すゴールには、下記のような要素が必要と5-1-2で前述しました。

《限界感更新を効果的にするゴールの基準》
・現在の自分とは大きなギャップがある(驚異的な成長が必要)
・腰が抜けそうなほど並外れているが「Want to」である
・軽くは扱えない不安だが、心からやりたいこと
・「未知」や「未経験」の領域への冒険
・出世や挑戦の度合いが極めて高い

ただし、毎回必ずこのレベルのゴールを設定しなければいけない、というわけではありません。もし目指したとしても、核心に迫ったゴールに毎回はなりません。むしろ重要なのは「自分らしく自然体で、ゴールに向かってポジティブな行動が起こっている」といった成果が出つづけるゴールになっているかどうかです。

ゴール達成状態とは…
・自分の価値に沿っており、ポジティブな感情/行動がつづいていること
・達成できているという確信や自己評価ができていること

つまり、モチベーションが続いているかどうかということです。

たとえ「仮設定」のような気持ちで設定したゴールであっても「これが自分のゴールだ」と確信や納得感があれば、それだけで十分ステップを先へ進めることができます。

また、設定したゴールの臨場感がそれほど高く感じられなくても、スキル1~6のサイクルが止まらずに続いているなら問題ありません。

価値はアファメーションを通じて増える

📘手に入れたアファメーションは、毎日継続して使うのが理想的です。アファメーションを唱える最初のうちは、目を閉じてしっかり時間をとり、心と身体の状態にどのような変化が何が起こるのかを観察することをおすすめします。目を閉じることで、視覚以外の感覚が研ぎ澄まされるからです。

アファメーションを唱えていると、呼吸の状態//感じ方/考え方/ものの見え方などに影響を与えていることに気づくかもしれません。その変化を意識することで、プラスの価値はらせん階段を上るように抽象化されながら、ゴールとして今後色んな姿になって現れてきます。価値が純粋に向かっていくと、ゴールは重いか軽いかで言えば(ポジティブという意味で)軽くなっていくように感じられることでしょう。

各スキルの位置づけ

📘スキル1(14ステップ)、スキル1~2(32ステップ)の必要性をあまり感じない時期は、ゴール設定スキル3~6だけを繰り返して構いません。

逆に、スキル1や2ばかり必要と感じる時期であれば、それらを集中的に使うこともできます。

スキル3〜6については、ゴール像を吟味しすぎるよりも「何度もサイクルを回す」ことの方を意識すると良いでしょう。

こうして、それぞれのスキルを必要に応じて活用していくうちに、時折、恐怖心を覚えるほど挑戦的なゴールでありながら、それと同時にワクワクするような核心に迫るゴールに出会えることでしょう。

ゴールのイメージのつくりかた

📘ゴールは人それぞれ異なるため、イメージの入り口(5-2)にもこだわりすぎる必要はありません。

たとえば…
・身体の感覚や特定の感情状態を「なり切り」の入り口とする(例:頭がクリア/体が軽い感覚など)
・その感覚や感情状態のモデルとなる人物を、自分に似せたキャラクターに仕上げる…その合成(絵や映像)をイメージの入口(6-3)にする
・決断力や勇気を必要とするゴールの場合、その少し先の未来に起こるストーリーを意識する。あるいは、「ゴールの自分」が言いいそうなセリフや持っていそうな確信/信念、そのときの感情といった漠然としたイメージを入口6-3にする

こうした方法を活用すれば、自分の得意な利き感覚を入口にでき、臨場感を高めやすくなります。

また、ゴール設定については、深く考えすぎるよりも、とにかく思いついたタイミングで、どんどんそれをゴールに設定するのがおすすめです。

資源を集めて価値の純度を高める

📘

趣味は最強

ストレスなど負荷がかる時期こそ、高いゴールとセルフイメージを維持することが大切です。特に、忙しさや疲れを感じているときに意識したいのが、人生カテゴリーの中でも「趣味」です。趣味は、リラックスや元気のチャージになり、「楽しい」時間になります。前向きなエネルギーをためるのに最適です。

また、ヒトが猿人を経て前頭前野を発達させてきた背景には、道具を使い始めたことが関係しています。趣味を通じて抽象度を高め、、元気を補充することも、ゴール達成にプラスの影響となるでしょう。

可能な範囲で趣味の時間を確保しましょう。

無趣味な人はもっと簡単に考えて

無趣味の人は、次のような視点で考えると良いでしょう。
・自分にとっての「聖域」と感じられる場所や対象
・安全/安心/信頼を感じられる
・自分らしく、自由に振る舞えるコト/モノ/環境
・身心軽く、ご機嫌で調和がとれているとき
・あふれ出るような愛情を感じること
・子どもの頃好きだったコト、モノ
・パワフルにコントロールできると感じること
・リラックスして、自然体でいられるとき
・思考が静かでクリアな瞬間

この範囲で過去や現在を振り返り、それらが成立するためにどんな条件が揃っていたかを整理してみましょう。特定の状況やパターン、傾向を棚卸しすることで、新たなヒントが見つかるかもしれません。

ヒントになりそうなことが見つかったら「その先へ」一歩、踏み出してみるだけです。「これから本当の趣味に出会える」ということかもしれません。決めつけずに色々試してみましょう。

たとえば、陶芸をやってみたいと思いながら、行動できておらずモヤモヤしていると、そのモヤモヤは数ヶ月~場合によっては数年続きます。ですが、実際に行動してみればそのモヤモヤはすぐに止まります。「もっと学びたい」「思った通り楽しい」「意外とおもしろくなかった」「別の先生を探そう」「やめよう」など、何かしらの結論がすぐに出るからです。

もし、どうしても行動する気になれず、行動できないこと自体にモヤモヤする場合は、それを課題にスキル1(14ステップ)を試してみましょう。必要に応じてスキル2(32ステップ)まで活用するのも有効です。

忙しさの中でもアファメーションの時間を確保

仕事が忙しく拘束時間が長いと、必然的に緊張状態も長くなります。そのため、リラックスする時間を意識的に確保することが重要です。ただし、ここで優先すべきは、「社会的役割」ではなく「自分らしさ」を取り戻す時間です。この時間は、セルフイメージやゴールを高める時間も兼ねることができます。

多くの人が、緊張を解くために、飲食/テレビ/動画/ゲームなどに頼りがちですが、おすすめできません。確かに、一時的にリラックスした気分にはなりますが「より高いセルフイメージの未来の記憶をつくる/再現する」という蓄積がなく、現状のパターンを繰り返すだけになってしまいます。

変化は時間が経てば自然と起こりますが、限界感の更新や変革は「意図的に起こす」ことで、実現するものです。変化をつくるための元気を貯めるには、「自分らしさ」に回帰できる自問自答の時間を持つことが有効です。ただし、質問をするだけでは過去の記憶を引き出すことが主になるため、未来の記憶をつくるスキル6を活用するのがおすすめです。また、スキル2の併用があれば、パターンの変更を促しやすいでしょう。

私が家族経営に関わった当初、公私の区別なく働きすぎていました。小規模な自営業では、すべてを自分たちでこなす必要があり、週7日働いていても誰も気にしません。ですが、どんなに忙しくても、短時間でも趣味の読書とゴール設定、アファメーションのための時間は日々確保していました。振り返ると、仕事以外の思い出が少ないことは少し残念ですが、当時はその反動で未来のイメージを本気で描くようになったのかもしれません。

アファメーションを習慣に取り入れてからは、仕事も私生活も順調に進み、結果がついてくるようになりました。コーチングの個人クライアントの方々も素晴らしい結果を出すに至り、それまでは頭の中で描けていただけだった方法への確信も深まりました。納得のいく結果が出るまでは、自分の行動や能力に対する自己評価は低いままでしたが、目指すゴールをできる限り高く設定し、ブレずに持ちつづけたことがよかったのだと思います。忙しい中でも、ゴール設定とアファメーションの時間を確保していて本当に良かった。

ゴール設定は無意識を意識化する活動です。「何が、どうなって、その結果が出たのか?」を振り返ることで、自分なりの意味体系につなげることができます。意識化や言語化の蓄積が認識を変え「自分の意見」が確立していくのです。言語化できていることは、行動に移しやすいのです。

疲労やストレスがあり、忙しさに追われるときこそ、本書で解説したアファメーションをおすすめできます。本書でのアファメーションは、自分自身がつくったオリジナルであり、自分の純度の高いゴールに直結するものなので、違和感を覚えることはありません。また、どんなに忙しくてもアファメーションを唱えるくらいならできるし、唱えなくても心の中で意識するだけでも効果はあります。この手軽さから、続けることができました。

この人スゴイ!と思える人に会う

「この人はスゴイ!」と感じる人と一緒に過ごす機会を持つことは、個人的にとてもおすすめです。世の中には、憧れや尊敬に値する素晴らしい人がいくらでも存在します。特に、若いうちは相手と会うのに特別な理由を問われることも少ないため、積極的にアプロ―チができるのではないでしょうか。そうした人の思考/感情/行動をそのまま理解しようと努めることで、多くの学びを得ることができます。「井の中の蛙」状態に陥らないためにも、ゴールの抽象度を高めるためにも、私には役立ちました。

20代~30代の頃、私は様々なバックグラウンド、職業職種、立場、年齢、活動をしている人と話せる機会を、意識的に増やしました。もともと世間知らずという自覚があったことや、単純に「人」そのものに興味があり、多様な人の考え方や生き方を知りたかったことが理由です。また、コーチという職能やそれに関わる多くの人のゴール/目標/目的意識に触れる機会もありました。自分がそれまで身を置いていた業界を客観視し、新しいゴールを望むことができたのは、出会った人達のおかげでした。

この経験を通じて、私は「ゴールや目標、生き方は十人十色でいい」という確信と安心感を得ました。また、「自分なりのゴールを持っていい」という信念も、この出会いの中で育まれたのだと思います。実際、自分のゴールを持った人達のその後の成長と活躍は目覚ましく、私の想像を超えるものでした。

最終的に、ゴールは誰かに決めてもらうものではなく、自分で決めるものです。自分で決めることで、結果が自然とついてくるでしょう。

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