📘「1-6最大値」とは、「価値を達成しているときの感情状態」のことを指します。そしてこれは、「今この瞬間に体験している感覚」と一致するものです。ゴールは「先に体験する」ことに意味があります。現実を変えたいなら、まずゴールを設定し、そのときの感覚を先取り体験し、そこから逆算するのが基本です。

1-7では「価値」と「ゴール」は、ほぼ同じ意味として捉えて構いません。

ゴールを達成したいと願っても、紙に書いたり声に出したりするだけでは不十分です。鍵となるのは、「感情の体験が先にあること」。だからこそ、「1-6で味わった価値達成の感覚や感情」をしっかり感じた状態のまま、この先のステップに進むことが大切です。

このポジティブな感情1-6をできるだけ高いレベルで保ちながら、1-14のステップへと進めていきましょう。途中で中断したり、感情レベルが下がったときは、一旦1-6に戻って感情の最大値まで整えてから再開してください。そのためにも、メモにはできるだけ詳しく記録しておくと、あとでスムーズに思い出せます。

ここからが1-7の本題です。1-6での感情の最大値を保ったまま、「1-1行き詰まり/モヤモヤ状態にある自分の姿」は、今どのように見えるでしょうか?

どんな映像やイメージが浮かぶか、まずは確認してみてください。1-2の段階と比べ、今はポジティブな感情が増しています。そのため、1-1の自分の見え方/聞こえ方/感じ方は、以前とはきっと違っているはずです。

今のあなたは1-6感情をしっかり味わった状態です。そのままの感覚で、1-1の姿を自分の姿をイメージし、観察してみましょう。例えばこんな視点です…

「信頼という価値体験を、今できる最大限で体験している状態のまま、1-1憂鬱感が最高潮に達していた自分の姿を、俯瞰して見る」

ぼんやりとしたイメージでも、はっきりしない印象でも構いません。

次に、その「1-1の映像」の中から一場面を「コマ止め」するように、1枚のパノラマ画像(写真)として切り取ってみてください。そのイメージを、心の中で少し離れた位置に置き、遠目で安定して眺められる距離をつくります。行き詰まっていた自分を、無理なく観察できる視点をつくるのです。

このとき、1-1自分の以下のような情報も自然と視界に入るように意識してみましょう…
・その課題に至った、いきさつや背景
・置かれている状況や文脈
・周囲の環境

今の「ポジティブなあなた」が、「行き詰まっていた自分の絵(写真)」を、三人称の視点で俯瞰するして見れるようになっています。結果、今のあなたと「1-1自分」の間に、「余裕」をつくることができました。この「余裕」が、解決を呼び込むスペースです。1-1を始める前は、「行き詰まり/モヤモヤした感情」と「自分」とが、一体化していました。それこそが打開を阻んでいた要因で、その状態を切り離すということです。

では、1-1パノラマ画像に映る自分の姿を、下記のような視点でさらに詳しく観察していきましょう。1-1の絵(写真)の自分は…
・どんな風に見えますか?
・どんな場所にいそうですか?
・呼吸の様子は?
・周囲の雰囲気は?
・どんな服装をしていますか?
・表情は?
・姿勢は?
[1-7]

これらを、推測ではなく、実際に絵(写真)1-1から見えてくるイメージから言語化していきます。順番は自由ですので、思い浮かんでくるままに進めましょう。必要十分な時間をかけてください。1~2項目だけでも構いませんし、できるだけ情報は多い方が、後のステップがやりやすくなります。

印象的なものから、1-7欄にメモしていきましょう。

次のステップ
📘 第2章:スキル1
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