📘もしステップを中断していた場合は、1-6に戻って再開しましょう。感情1-6の状態を保ったまま、進めていきます。

【確認:パノラマ1-7に「誰か」が登場しているか】

パノラマ(絵/写真)1-7に、「自分以外の誰か」はいますか?
[1-7]

登場人物が「いる/いない」ことに正解や不正解はありません。自分ひとりだけの場合もあれば、誰かが一緒にいる場合もあります。まずは、「誰かがいるか/いないか」を確認してみましょう。

【誰も「いない」場合は】

誰の存在も確認できなければ、1-8は省略し1-9へ進んでください。

【誰かが「いる」と確認できた場合】

1-7に他者の姿が見えた場合は、その人物像も一緒に扱うことでスキルの効果が高まります。そのため、1-8は省略せずに進めてください。効果が高まる理由は、「信念」に関係しています。私たちは、日々の経験や環境の中で「自分」「社会」「世界」などについて、様々な「信念(=思い込み)」を持っています。その信念がつくられる背景には、大きく2つの基準があります…
・自分自身の「価値観」に基づくもの
・周囲からの「刷り込み」(言い聞かせられたこと/真似をしたこと)

ここで扱うのは、後者の「刷り込み」の方になります。

もしパノラマ1-7の中に、他社の姿が見えたとしたら…
・そもそもの課題1-1、の原因
・問題状況をつくり出しやすい
・行き詰まり/モヤモヤを助長しやすい

などの、あなたの信念形成に関係した人物の可能性があります。

具体的には…
・その人のふるまいや行動や態度
・その人に直接言われた言葉
・その人が使っていた言葉

などが権威として無意識に残っており、今でもあなたの選択や感情に影響を与えているのかもしれません。

例えば、下記のような権威性を持った存在である可能性があります…
・親や家族、教師、先輩、有名人、友人、尊敬する人、有名人など
・「目上」「権威」「世間の常識」に相当する存在
・過去に強く影響を強く受けた人、あるいはその面影のある似た別人
・実在しないが「架空の人物/キャラクター」などの象徴的存在
・世論のような大多数の意見

現在関わっている人かもしれないし、過去の記憶や印象から出てきた人物像である場合もあります。

【確認:それは誰か?何人位いるか?】

登場人物は自分ひとりだけなのか、何人かいるのか?も確認しておきましょう。

その影響力の強い(強かった)人物に…
・教えられた
・言い聞かせられた
・何度も繰り返し言われた
・説得された
など、ネガティブなイメージだとしたら、その過去の影響は、無意識に再現してしまうことがあります…
・どこに行っても同じようなタイプ(イヤな/苦手な)人に出会う
・なぜかいつも、同じところで行き詰まる

このような「繰り返し」がある場合も、過去の信念がネガティブな状況の原因となったり促進しているかもしれません。嫌で苦手なタイプの人には転職しても引っ越しても出会ってしまうし、影響を受けた信念が変わらなければ、行き詰まり方も繰り返してしまうのです。過去の経験、感覚、記憶の断片、悪影響人物の特徴やイメージなど、(忘れて無意識になっているのも含めて)かすかにでも残っていれば、その影響を今も受けつづけているかもしれないのです。

スキル1は、内的な「権力」や「主導権」を取り戻すためのきっかけにもなっています。「この人がきっかけで、いつも行き詰まる!」とか、「この人に会うと、モヤモヤが始まる!」のような現実の捉え方も変化するでしょう。見落とさずしっかり扱っておきましょう。

1-7の他者は、次の1-8~での取り扱いです。

「信念」に関しては具体例は挙げませんでしたが、詳しい理屈は不要ですので割愛します。実践的な理解だけで十分ですので、次へすすみましょう。

次のステップ
📘 第2章:スキル1
「[1-9] 1-7(と1-8)を小箱へ入れる」へ ▶▶進む

おすすめの記事