イメージ力を高める手順です。
📘「ゴール世界の自分」になりきる体験を維持しましょう。人によって五感の使い方には違いがあり、優先的に使う感覚があることが知られています。
たとえば、右利き左利きがあるように、情報を受け取る際にも「視覚」「聴覚」「体感覚な」など、それぞれ得意な感覚があるのです。本書では、これを便宜上「利き感覚」と呼びます。利き感覚は人によって異なるだけでなく、状況によっても変わり、無意識に使い分けています。
あなたが何かを想像するとき、「視覚、聴覚、体感覚のうち、どれを優先的に使っているか?」を確認してみましょう。目を閉じて浮かんだイメージを確認するだけで、どの感覚が優位なのかがわかります。自分の利き感覚を把握しておくと、本書のスキルを活用する際に、ゴールの臨場感をより高めやすくなり、便利です。下記の2つのテストでチェックしてみましょう。
【テスト①:南国のビーチをイメージする】
次の状況を思い浮かべてみてください。
「真夏の昼下がり、南国のビーチにいる。快晴の空と海のパノラマが広がる砂浜に立っている。」
しばらくこの想像に浸った後、目を開けて振り返ってみてください。あなたの印象に一番近いものは、次のどれでしょうか?
――――――――――――――――――――――
① 白く輝く砂浜、どこまでもつづく青い海と空のグラデーション、ビーチチェアやパラソルの配置、砂の模様、打ち上げられた貝殻の色や形などが、印象に残った
② 寄せては返す波の「シュワー」という音、近くで遊ぶ人々の声、カモメの鳴き声、遠くのスピーカーから流れてくる音楽などの雰囲気を感じた
③ 空の青さをどう表現できるか?考えたり、その時の感情を順序立てて人に話していた。風景についてストーリーの一場面のように頭の中で構成していた
④ 足元の砂の熱さ、太陽光の暖かさ、湿った空気、汗が流れ落ちる感覚、タオルが肌に触れる感覚などが意識にのぼった
⑤ 海水の塩辛い味、ペットボトルの冷えた飲み物の味などが想像された
⑥ 潮の香り、海の家から風に乗ってやってくる食べ物の香り、汗の匂いなどを思い浮かんだ
―――――――――――――――――――――――
↓
① が近い→「視覚」優位。(見る情報をうけとりやすく、得意)
② が近い→「聴覚」優位。(聞く情報をうけとりやすく、得意)
③ が近い→「言語感覚」優位。(言葉や文章から情報をうけとりやすく、得意)
④ が近い→「体感覚」優位。(「身体(内臓)の感覚」を通じて情報をうけとりやすく、得意)
⑤ が近い→「味覚(体感覚)」
⑥ が近い→「嗅覚(体感覚)」
なお、味覚/嗅覚は体感覚に含まれることが多く、言語感覚は聴覚に含まれる場合もあります。
①〜⑥どれか1つ、または2つの感覚が特に優先されていたのではないでしょうか?
【テスト②:洋服を選ぶときの判断基準】
もうひとつのテストとして、新しい洋服を選ぶときの基準を振りかえってみましょう。
❶ 視覚
❷ 聴覚(言語感覚)
❸ 体感覚(内臓感覚、味覚、嗅覚)
の3つでチェックします。自分の選び方に最も当てはまるものはどれでしょうか?
❶ 視覚が優位の人
→ 色やスタイルを重視し、コーディネートも楽しむ
❷ 聴覚(言語感覚)が優位の人
→ 口コミや流行を重視し、店員のアドバイスを聞きたがる
❸ 体感覚(内臓感覚、味覚、嗅覚)が優位の人
→ 素材や肌触りや伸縮性にこだわり、着心地など自分の感覚を優先する
本書のスキルは、特に言語感覚や聴覚優位が優位な人にとって、実践しやすいかもしれません。
利き感覚を意識しながらゴールをイメージすることで、場面の臨場感をより強めることができます。臨場感が高まるほど、結果につながりやすくなります。
次から、自分の利き感覚を活かしながら、ゴールの世界を鮮明に感じ取ってみてください。
🔹 前のStep:「[6-4] ゴール達…」へ ◃ 戻る
![[6-6] ゴール体験での五感情報は?](http://anmicoach.com/wp-content/uploads/2025/05/6-6-300x158.png)
![[6-4] ゴール達成の自分になり切る](http://anmicoach.com/wp-content/uploads/2025/05/6-4-300x158.png)