📘 5-5ゴールを観察できたら、その場面にいる自分に声をかけ、目を合わせましょう。そして、5-5自己像の(身体の)中へ入り込む想像をします。たとえば、5-5自分を「着ぐるみ」と想定し、背中のファスナーから中に入るイメージをするのも良いでしょう。あるいは、逆に自分の背中から、5-5自分が入り込むイメージでも構いません。
このプロセスで、身体はゴールの世界観へと反応し始めます。ゴールと現状のギャップが大きいほど、「自分でありながら自分ではない」ような感覚になることもあるでしょう。
まずは、最初に観察した5-5ゴールの自分の姿勢や表情に合わせましょう。完璧に一致させるのは意外と難しいため、全身鏡を使って確認する丁寧さが必要です。
呼吸も5-5自分と重ね合わせ、「同じ」に整えてください。どんな呼吸をしているかをじっくり感じ取り、違和感が減り、なじみ感が深くなるまで時間をかけます。ピッタリと合った瞬間、没入感が高まり、ゴールの体験がよりリアルになります。結果へのつながりやすさは、この「なりきり体験」が成功するか否かにかかっていますので、ピッタリと合わせるのがポイントです。
自分5-5になりきるために、まるで憑依するかのように姿勢を真似し、呼吸を合わせて、しばらくその状態を保ちましょう。
しばらく待つと、模倣をした人物の認識や思考/感情までもが、自分の中に流れ込んでくるような感覚を体験できることがあります。優れた役者が異なる人格を演じ分けるのも、こうした没入体験を意識的につくり出しているからかもしれません。ロールプレイングも、原理は同じです。ここでは、まるで役者になったつもりで、未来の自分の姿勢や表情を完全に再現することが重要です。
このステップを読んでも、実際に全身鏡を使う人はいないかもしれません。ですが、手元にある小さな鏡でも、上半身だけ映すだけでも効果はあります。たとえば、歯磨きをするついてに鏡の前で試してみるだけでも十分です。5-5自分の姿を頭の中で確認し、その細部を真似しながら目を閉じ、しばらく「待つ」それだけでOKです。
これは省略できない最重要といってもいいステップなので、可能なタイミングで実行しましょう。セルフイメージ切り替える鍵となるプロセスです。目指すのは、「完璧な真似」と「高い精度」です。
人は、生まれたときから何もできなかった乳児の状態から、大人になる過程で「真似」や「なりきり」を繰り返しながら成長してきました。この方法は、大人になっても有効です。子どもの頃は、無意識にやっていたのを、大人になった今、意識的に実践するのです。
姿勢や動作、呼吸がピッタリ合えば、自分5-5に完全に没入できます。逆に、少しでもズレがあると、ゴールの世界をリアルに体験するのは難しくなります。
「ピッタリ合わせたと思うけど、これで合っているだろうか?体験できているだろうか?」と疑問を感じるうちは、まだ完全に体験できていない状態です。「できた」ときには、疑いようがないほど明確な感覚が得られるでしょう。ゴールの自分の認識/思考/感情が、まるで身体の中に流れ込んでくるように感じることも、あるかもしれません。
目を閉じ、感覚に意識を向けてみましょう。回数を重ねるほど、このプロセスに慣れて自然とスムーズにできるようになってきますし、簡単だと思えるようにもなります。未来の自分がどのように見え、聞こえ、感じるのかを、疑似体験するのです。その体験を隅々まで詳しく観察し、特に身体の感覚をしっかり覚えておいてください。
「身体の感覚」や「自分が感じていること」に意識を向けることで、気持ちがポジティブに変わっていることに気づくかもしれません。「なり切り」の感覚/気持ち/気分/雰囲気を長時間維持するためには、どのようなやり方が効果的かを言語化しておきましょう。たとえば…
・どのような意識を持てば体験を維持しやすいか?
・どのような身体の感覚を意識すれば、より没入しやすいか?
といったポイントを確認し、自分なりの方法を把握してください。
それができたら、身体の感覚に意識を向けながら、次の質問に答えてみましょう…
「(ゴールの)自分は、室内にいる?それとも屋外にいる?」
直感的な答えで構いません。室内か屋外かがわかると、ほかの五感情報も確認しやすくなるからです。
ゴールの風景や景色が思い浮かんだり、音や声が聞こえてくるかもしれません。脳が生み出してれたる五感の情報を、そのまま受け取りましょう。
・どんな風景、景色、モノ、環境が見える?
・着ている服、履いている靴は?
・どんな音や声、音楽が聞こえる?
・心の声や、心のつぶやきは?
・匂いや味は感じる?
・どんな雰囲気か?
・身体の感覚(軽い?重い?内臓の感覚はなど)は?
[6-4]
これらの問いを自分に投げかけ、脳が返してくれる答に意識を向けてください。推測するのではなく、推測ではなく実際に体験を観察し、思い浮かんでくるものをそのまま受け取ることが大切です。ゴールの世界に関する五感情報を1つでも認識できたら、6-4にメモを取っておきましょう(情報は多い方がベストです)。自分が理解しやすい表現でOKです。情報が多いほど、より効果的です。慣れてくると、次回以降、没入するスピードが早くなることでしょう。
また、共感覚を持つ人は、自分が得意とする感覚に意識を向けると、よりスムーズに没入できるでしょう。見えたもの聞こえたもの感じたものを、そのまま活用してください。
もし、何も思い浮かばない場合は、リラックスが不十分かもしれません。あるいは、今いる部屋の臨場感に引っ張られている可能性もあります。リラックスできる環境を整え、再度取り組んでみてください。
できれば、一人になれる静かな環境が望ましいでしょう。
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