📘本書でいうゴールとは、「自分のゴール」だけでなく「自分に関わるすべての存在のゴール」までを含む広い概念です。
具体的には「価値観に沿ったポジティブ感情や行動が継続し、達成できているという確信や自己評価がある状態」を指します。これは単なる個人的達成にとどまらず「自分/人々/環境/社会/世界など森羅万象との関係性」、さらには、「過去/現在/未来の在り方」まで含んでいます。そのため、「自分がどんな人物で、どんな役割を持ち、どの位置にいるのか」などを理解することが重要になります。
さらに「どんな価値を通じて、世界(宇宙)や社会と関わり、どう貢献し、何を達成しようとしている?」という問いへの答えも、明確にすることが大切です。
限界をこえた成長を目指すなら、ゴールはポジティブであればあるほど、遠ければ遠いほど、高ければ高いほど、大きければ大きいほど、力になります。
2-0-1で紹介した「限界突破ゴール設定-ゴールをチェック①②」をもう一度確認してみましょう。
・よりポジティブで、ギャップが大きく、遠く、高い目標ほど効果的なゴール
・何をどうやったら実現できるかわからないが、できるとしたらうれしい
・一見他人事に思えるほどギャップがあるが、より自分らしい在り方
・いまの自分とは異質なようでいて、本音では望んでいる在り方
・手が届きそうになく、一度は諦めたり封印したりした価値観
・不安を感じるが、絶対に失敗しないならやりたいこと
・実現したら心の底からうれしい「Want to」である
・過去の延長線上にはないが、とても自分らしい
・現状の自分の枠をはるかに超えるが、本質的
・納得感や一致感が高く、やらされ感がない
・身近ではないけれど、最高に魅力的
・諦めたくない
・とんでもない
・突き抜けた
・桁外れの
・卓越した
・挑戦的
・野心的
・圧倒的
・高尚な
・情熱的
・魅力的
・飛躍的
・劇的な
ゴールの抽象度が高いほど、可能性や視野が広がり、現状とのギャップの大きさがそのままモチベーションになります。本書で言う「ゴール設定」は、単に「このゴールに決めた」という意味にとどまりません…
・未来のポジティブなゴール達成状態の(擬似)体験(スキル5)
↓
・限界突破のビジョンを、今起きていること、として脳に記憶(スキル6)
↓
ゴール状態を再現するためのアファメーションを習慣化(第3章)
これらの流れを指します。さらに言えば、本書で紹介するスキル1も2も3も4も、すべてゴールのために存在しています。本書の内容全体がすべて「ゴール設定の技術」であるといえます。