価値からスタートしないこと
📘 価値の効用を実感してくると、「もっと多くの価値を発見したい」「もっと早く、増やしたい」と感じることがあるかもしれません。そして、価値を増やそうとするあまり、一覧から言葉を選んだり、価値そのものをゴールとして設定したりする傾向が出てくるかもしれません。
ですが、本書で定義する価値は、「価値の例1-5-2(一覧)」や、一般的に知られているような価値観リストから選び取ることはできません。他人の魅力的に見える価値観を参考にして、「これが自分の価値だ」と決めるもの、おすすめはできません。
というのも、本当に自分にとって意味ある価値(=ゴールの価値)は、普段の思考や知識による”表面的な判断”での発見は、なかなか難しいものなのです。価値を言葉の羅列だけを眺めて「選んだつもり」になっても、そこには判断のための情報は少なすぎ、結果的に当てずっぽうのような選択になっています。
スキル1で大切なのは、自分の心に湧いてきた思いやイメージ(絵/映像)を観察することです。価値は、あくまで下記を通じて明らかになるものです…
・1-4課題達成イメージ(絵/映像)のストーリー
・1-5-1課題達成ができた理由/課題達成に必要な条件
の、2つの過程を通して、感覚的に特定していくものですので、ご留意ください。
他力以外の頼りは情報収集
📘[1-10]補足として「~自力ではなく他力~」という考え方をご紹介しました。とはいえ、それでもステップが先へ進まないと感じる場面が出てくるかもしれません。その場合、「課題達成状態」についての知識や体験、具体的なイメージがそもそも十分に蓄積されていないことが原因となっている可能性があります。そんなときは、下記のような方法で新鮮な知見や体験を、しばらくの期間で集めてみましょう。
・映像
・音声
・読書
・WEBでリサーチ
・人に聞く
・実際に体験してみる
特に読書ならその分野でまずは10冊、その10冊から合っていたものを参考に50〜100冊の量を目指します。人に会って直接言葉を交わすのも、情報量が増えます。可能なら、体験の機会をつくって経験値を上げてください。自分の利き感覚を意識して活用するのもおすすめです。
普段から他力をリスト化
本書のスキルは、感情の変化が要になって効果を発揮するものです。そのため、ステップの間は、集中しやすい環境を整えることが大切です。
また、本書のスキルは繰り返し活用できるのが特徴です。「他力として頼れる存在リスト」は、あらかじめ用意しておくとスムーズになります。リストの中身は、実践を重ねながら、少しずつ増やしていくことを意識すると効果的です。