📘ゴールの大きさはそのままモチベーションの源になります。そのため、5-1-2ゴール場面にギャップを加えていきます。
モチベーションが増える = 価値も増大する
↓
価値が増える = ゴールへのポジティブ感情や行動量も増える
↓
自己評価も向上する
このような効果を期待しての取り組みです。一般的には「高望み」や「等身大を超えたゴール」は挫折の元と言われますが、ここではむしろ、それが効果的です。現状の枠をこえ、殻を破り、安全圏から飛び出すつもりで、挑戦的なゴールを設定していきましょう。例を挙げますが、内容自体は人それぞれに異なります。参考にするのではなく「ゴールの規模感」や「拡大の仕方」の確認に役立ててください。
《5-1-1、5-1-2までのゴールにギャップを設定 例》
・(現状)シャイで小心者
→(ゴール)小心者だけど大国の大統領になる
・(現状)徹底した引きこもり
→(ゴール)引きこもりたいけど世界一の富豪になる
もし、自称「シャイで小心者(例)」や、「引きこもり(例)」の人が、何の実績もないまま「これを実現する!」と宣言したら、正気を疑われるレベルでしょう。聞かなかったふりをされたり、良くても冗談だと思われるかもしれません。ですが、そのくらいの大胆なレベル感が最も効果的なのです。5-1-2までに決めたあなたのゴールも、このレベル感で挑戦的/冒険的/驚異的なギャップへと発展させてください。考え方は自由です。
もう一つの例として、「キャリア」や「貢献」といった人生カテゴリーで「社会的役割」の将来像にギャップを設定するとしたら、次のようになります…
・(現状)日本語しか話せない/もの静かな性格
→ (ゴール)海外に渡って孤児院を設立
最低でも、このくらいの規模感やチャレンジ性を持たせましょう。もし、宇宙規模の視点に臨場感を持てるなら、「世界(地球)No.1」を→「銀河系No.1」や「宇宙No.1」に置き変えると、さらに効果的かもしれません。重要なのは、「自分にとっての超最高」を設定することです。ここで言う「1番になる」とは、単に数値的な成果を求めるものではありません。規模が大きく、多くの人と共感/共有できるほど、喜びや豊かさ、そしてモチベーションも大きくなる、という意味です。
子どもの頃、大人をとても大きな存在に感じたことはないでしょうか。今の自分にとって、それくらいの影響力や規模感のギャップを最大限5-1-2に加えてみてください。そして、その場面をじっくり想像してみましょう。
もう一つの方法として、5-1-2を踏まえた上で、「現状での役割やアイデンティティの延長線」を考えることもできます。例えば、今の自分が社長、母親、などが現状なら、そのままスケールアップさせます。
・(現状)社長
→(ゴール)世界一の社長/銀河系一の社長/宇宙一の社長
・(現状)母親
→(ゴール) 世界一の母/銀河系一の母/宇宙一の母
このように、規模だけを超出世させます。そして、その達成場面で自分が何をしているのか?今と自分はどう違うのか?その答えが、ゴール場面となります。「怖いけど、本気でやりたい」と思えるレベルのギリギリまで、遠慮なく、ポジティブで高いゴールにします。
すでに世界的/宇宙的な視野で活躍している人は、人生の別カテゴリーでゴールの規模を引き上げるのも効果的です。別の領域のゴールを高めることで、現在のゴールにも良い影響を与えられます。
ポジティブ度が高く、かつ不安を超えて恐怖を感じるゴールほど、結果につながりやすくなります。臨場感が高まると行動が起こりやすくなり、実現しやすくなるのです。ただし、下記のようなリスクが生じる可能性もあります…
・ポジティブではなくネガティブ(不安)が実現したと勘違いする
・ゴールに対して足踏みしてしまう
・(本書の)スキル実践から遠ざかる
・ゴールについて考えるのをやめる
・踏ん切りがつかない
・勇気が挫ける
これらについては常にセルフチェックが必要です。
次のステップへ進むことに抵抗を感じたり、不安がある場合は、その「抵抗感」や「不安感」をテーマにして、スキル1~スキル2(32ステップ)をつづけて実践、またはスキル1のみ(14ステップ)を実践してみてください。
具体性のない漠然とした不安感にも、同様のスキル1~スキル2つづけて(32ステップ)か、スキル1のみ(14ステップ)で対処が可能です。
実践を通じて、自分を「真ん中」に戻し、自然体/リラックスした状態へ整えられるでしょう。
不安についての詳細は、第3章で解説しています。
5-1-2場面にギャップが設定できたら、5-1-3にチェックを入れます。
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