📘この後は、次の内容を扱います…
・ゴール達成地点でのポジティブな感情/行動/思考
・世界規模で他者と共有/共感できる、あなたの価値観
・ゴール達成時のビジョンやストーリーの映像
これらは、数値目標やスローガンのような単純な目標と比べて、より多くの情報を含んでいます。
ゴール時点での体感的な感情につながる(活用する)
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ゴール場面の臨場感が高まる
↓
行動につながりやすくなる
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モチベーションの管理がしやすくなる
という流れで、モチベーション増の効果を高めます。
まだ体験したことのないことは、そもそも想像しにくいものですが、脳には「足りないを情報を補う」習性があります。この性質は、「記憶は合成的である」という特徴として表れています。
私たちが現実を知覚するとき、多くは記憶をもとに構成されています。今、目の前に映る現実をリアルタイムで「見ている」と思っていても、実際は脳内の記憶を使い回していることがほとんどです。小説を読んだり映画をみたりして、現在には起こっていない出来事を「体験」できるのも、記憶を引き出して頭の中で再現しているからです。
エベレストに初めて登る人が、いざ岩肌を目の前にしても、山としての姿が見えないことがあるのだそうです。経験したことのない高さで、記憶の貯蔵庫にその情報がないため、認識ができないのです。登山ガイドの説明という形で情報が加わると、目の前に「見える」ようになります。
脳は断片的な情報でも、それらを合成して、空白を補い現実として体験させます。ですから、本書のスキルでは、断片的でも「未来に体験したいこと」の情報をかき集める、ということが未来の記憶をつくるために有効なのです。
記憶の中に素材がないものは、認識しにくく想像もしにくいからです。多くの文脈情報が与えられれば、「未来」を詳細に明確にイメージするのを助けます。できることは、5-1-5のゴール達成に不足している情報を積極的に集めて、できるだけ多くを知っておくことです。
その情報をもとに、これは今体験している現実だ、と脳に勘違いさせ、感情体験もつくりだします。
一度情報として与えられれば、昨日まで見えなかったもの、気づかなかったことにも気づきやすくなるはずです。
そして、特定の出来事の視覚的記憶の多くには、感情の記憶も伴います。過去の記憶も活用しつつ、未来の感情状態も便宜的につくり出そうとするものです。
本書のスキルは、新鮮な情報や記憶の断片をスクラップのようにつなぎ合わせ、新しい絵(映像)をつくることで、未来の記憶や未来の疑似体験(ポジティブ感情)を生み出す作業をします。達成へのモチベーションもつくり出すからくりです。
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