📘思い込みには、ネガティブ感情が伴います。思い込みが深いほど、強い記憶や感情と結びついており、体感も伴います。体感を伴う、というのは例えば、「胸が押しつぶされそう」「腑に落ちない」といった言葉に象徴されるように、特定の身体の部位と、記憶や感情が結びついている状態を指しています。

私達は普段、こうした感覚を意識することはあまりありませんが、身体の部位を使った慣用句は多く存在することからも、感情は身体と密接につながっていることがわかります。

特定した2-1「◯◯してはいけない/◯◯できない」の思い込みの言葉/フレーズを、実際に口に出して言ってみましょう。声に出せない状況であれば、舌や頬の筋肉を動かすだけでも構いません。

つぶやいたとき、身体のどのあたりで、どんな気分/気持ち/感覚/感情を感じたかを確認します。ネガティブ感情は、胸だったり胃のあたりだったり首、肩、お腹、腕、脚だったり、様々な場所に表れることがあります。

ここで「感情を感じた身体の部位」を特定するのは、思い込みを解消するためです。思い込みに伴っているネガティブ感情を解消すれば、それに結びついた思い込みも同時に解消されるからです。感情は、最小単位にまで分解することで操作がしやすくなるため、意識的に働きかけることでネガティブ感情を軽減していきます。

この作業を通じて、2-12では思い込みの悪影響を弱める流れに進みます。

「その感情が身体のどの位置にあるか」を正確に確認し、2-3に記録しましょう。

次のステップ
📘 第2章:スキル2
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