📘ゴール設定時の、現状の役割への義務感、ゴールを設定することへの罪悪感/遠慮には、「~してはいけない」の語尾の思い込みが、関係します。
疑いや謙遜の感情には、「~できない」といった語尾の思い込みが、関係します。
思いこみは無意識の部分が大きく、モチベーションや行動力に影響を与えています。意識的にコントロールしようとしても難しいものです。でも、悪影響になっているなら、弱まってもらいたいもの。
普通、高くゴールを設定すると、挫折もしやすいと思います。理由は、実際に能力が足りないこともそうですが、潜在意識でも「~できない、~してはいけない」など、自分の中に信じ込みがあるからです。
また、例えば、新しいチャレンジを始めスタートを切ろうとした矢先、悪いことが起こる、なども、潜在意識での「自分にはふさわしくない」という思い込みが現れた可能性もあります。ほかには、せっかく手に入れた素晴らしい結果を自ら壊してしまう、とか、結果に届きそうになる直前で諦める、とか、やめてしまう、なども同じこと。待っていても一向にやってこない幸せなども、種類は同じかもしれません。
起こっているのは、「現状とギャップの激しいゴールを意識的に設定する(または、意識に上りそうになる)ことで、潜在意識にある思い込みが刺激され、ゴールと反対のネガティブなイメージや記憶が連想される」という反応です。
このネガティブな連想に自分で気づかないこともあります。そして、ネガティブな絵(映像)の臨場感の方が強い場合、それが知らないうちに実現しやすくなってしまいます。この状況を防ぐ方法を私は探しつづけてきました。自分との対話をつづけることで、今後もできる限り防ぎたいと思っています。
実際に、新しいゴールを設定し状況を変えようとした時期、望みとは逆の状況になり悪化していったことがありました。でも、自分の思い込みが引き金になっている、という前提を持って試行錯誤していたら、対策が機能し始めました。そして、スキル2を通して、悪化に見えたことの多くは、勘違いだったことがわかりました。
スキル2では、思い込みの悪影響を弱めます。思い込みを弱める、とは、ポジティブなゴールによって引き起こされやすいネガティブ感情を和らげることを意味します。この感情が和らぐことで、思い込ませる力も自然と弱まるのです。感情が和らげば、思い込ませる力も弱まるのです。
スキル2は、うまくいかないパターンがつづく、など、ループにはまる案件で、役立ちます。役立つのは、勢いや意志の力だけでは何ともならないとき、です。毎回、必ず、すべての人に必要なスキルではなく、使うタイミングや、使うor使わない、を、自分で選べます。
スキル2実践はスキル1よりも労力が必要ですが、労力に見合う効果はあります。具体的には、
「自分にはできない」
「◯◯してはいけない」
などの思い込みを、プラス方向に向かってずらす効果。
無意識とは意識が無いことですが、意識すれば無意識ではなくなるので、意識に被っているフタを開ける、と例えることもあります。自分が、「自分の、どのゴールに対して」「どの程度の」「どんな種類の」ネガティブな思い込み(イメージ)を持っているか?、フタを開けてみるまで、わからないところがあります。その逆、ポジティブなゴールを意識的に想像することを頻繁に始めると、無意識が刺激され勝手にフタが開いてくる、ということは、あります。
例えば、うまくいかないパータンが繰り返し、停滞している、と感じるときは、スキル2のようなきっかけが役立ちます。
ですが、スキル2が目指すのは、ネガティブ要素のゼロ化ではありません。ネガティブ0を目指すなら、長旅になってしまいます。時間がもったいないし、優先されるべきは今日や明日、達成へ向けて確実に行動がとれることです。
その点、スキル2は達成を妨げる分の思い込みの、ピンポイント解消ができます。あえてネガティブに焦点を合わせなければならない時間にはなるので、必要なければ端折るスキルです。(初回の場合は、端折らず順序どおりにスキル1~6をすすめ、使い方を理解してください)。