📘引き続き、1-6感情を保ったまま進みましょう。(中断していた場合は、1-6に戻ったところから再開しましょう。)

ここでは、小箱1-9の中身をプラスの価値へ方向づけていきます。

本書で定義している「価値」とは、次のようなものでした…
・やらされ感なく、納得感とともに行動したくなる方向性
・課題や行き詰まりを解消させてくれる原動力

まず、1-5-2で言語化した答えを確認してください。その1-5-2価値を、何かしらの「実在するエネルギー」に見立て、小箱の中に注ぎ込むイメージをしていきます。

ポイントは、「価値体験で満たされている今のあなた」から、「行き詰まっている自分1-7(悪影響人物1-8)」へ、価値1-5-2をエネルギーとして分け与えるようなイメージを持つことです。

たとえば、1-5-2での価値が「信頼」だった場合は、その「信頼」という性質や状態を、箱の中全体に注ぎ満たしていきます。「いま価値を十分に体験できている自分(=現在のあなた)」から、「過去の自分」「影響を与えた人物」に向け、価値を「チャージ」していくイメージです。「未来の自分」から「過去の自分」や「過去の影響を与えた人物」の状況を助けるようなイメージの方がしっくりくる場合は、それでも構いません。

箱の中の、人だけでなく「その先の世界」まで変えてあげるつもりで想像するなら、なお良いでしょう。

価値をチャージする方法に正解はありません。自分にとってやりやすく、臨場感の高く想像できる方法を自由に選んでください。たとえば…
・小箱以外の入れ物にしたり、そのままイメージを机の上に置いたり
・手をかざして、そこから光やエネルギーを送り込むイメージ
・抱きしめる、手を添えるなど、実際の身体の動きを使う
・手のひらに「価値(例:信頼)をのせて箱へ注ぎ込む
・言葉をかける、励ます、なだめる、説得する
・じょうろで水をそそぐ、充電器から充電する
・音や音楽で包む、擬音語(オノマトペ)を使う
・光を当てる、色を塗り替える

など、うまくいくならどんな方法でも構いません。実際に試し、臨場感を持って「価値が届いた」と感じられる方法をみつけましょう。

私たちは普段から、誰かが困っているとき、無意識にこうした行動をとっています。言葉をかけ、励ましたり、何かを渡したり、手を差し伸べ、そばに寄り添いますね。今回は、それを実際の人ではなく、イメージの中で行います。想像の中ですから、生身の相手よりも自由に進められるはずです。色々な方法を試しながら、箱の中を「価値で満たされた状態」へと導いていきましょう。

下記の全体が、最終的に「価値によって満たされた」「変化した」と感じられたら完了です。箱の中の…
・行き詰っていた自分(1-7)
・(登場した人物1-8)
・そして状況のパノラマ全体

「もう大丈夫」と自然に感じ取れるところまで進んだら完了です。チャージが完了したかしないかの判断は、あくまで自分の感覚に委ねましょう

チャージが完了したら、次の1-11へ進みましょう。ここまで進んだことで、スキル1の大きな山を越えたことになります。もし、まだしっくりこないとか、イメージが不十分だと感じたら、次の解説「~価値と意図について~」を参考にしながら、再度このステップを繰り返してみてください。

次の解説
📘 第2章:スキル1
「自力ではなく他力」を ▶▶読む

おすすめの記事