4章|スキル長期活用法|ゴール更新をつづけよう
無意識を変化させる2つのこと
▹ 現在の記事:意識を整える3つのこと
3-1(自問自答)の補足
4-1(人生カテゴリー)の補足
この記事でわかること:アファメーション実践を忘れないために「意識を向ける」「意図する」「選択する」
- 忘れたら、思い出せば良い(努力や根性不要)
- 意図的な環境づくりが行動を自然に引き出す鍵になる
- 最後は「やりたいことを選択する」だけの状態へと変化していく
- 不必要なことを「意図」「選んでしまう」癖も、変化のブレーキになっている
📘 本音では、自分にそぐわない(ふさわしくない)、他人事のように感じる、あるいは、関係がない、と思っている「素晴らしすぎる自己像」に紐づいたアファメーションは、忘れやすいものです。今後重要なのは、忘れてしまう状態から、アファメーションをいかに「思い出す」か、です。そのために必要な3つのポイントです…
1.「意識を向ける」
2.「意図する」
3.「選択する」
これらを、状況に応じてするだけで十分です。頑張って行動すると決意する必要も、To Doリストも、鉄の意志も必要ありません。
これまで結果が出なかった理由は、「自分のゴールや目的達成に関係のないこと」を、意識したり、意図したり、選択していたからです。今後も、「すべきこと」を頭では理解していても、つい不必要なことを思い出したり、意識したり、意図したり選択してしまうことはあるでしょう。「無理をする」「我慢する」「頑張る」ことも、今まで通りつづけたいなら、無理にやめようとする必要はありません。スキルを平行してつづけれていれば、自然と減る方向になっていくからです。大切なのは、必要ないことを意識したり、意図したり、選択するなどする代わりに、「何を意識して、何を意図して、何を選択するのか」が効果的かを理解することです。これについて、後述します。
1.意識を向ける
今後、日々意識を向けたいことは次の2つです…
① アファメーション(6-12)を唱える(または、心の中でつぶやく)
② 未来のゴールの自分(6-11)を想像(アファメーションと同時に)する
私たちの意識領域には、心のつぶやき、信念、映像、感情、評価、判断、概念など、ポジティブなものもネガティブなものも混在しており、無意識との間で常に情報のやり取りが忙しいものです。ですが、この領域を24時間コントロールする必要はありません。理論的には自分の思考を100%観察することも可能かもしれませんが、悟りを開くのが目的でない限り、そこまでする必要はないでしょう。
大切なのは、自分のゴール達成に必要な分だけ、ハンドルが握れれば十分だ、ということです。アファメーション(とゴールをイメージする)自体は、わずか10秒ほどでできる簡単なものです。
重要なのは、忘れずに日々意識できるかどうか。もし忘れても、すぐに思い出せるかどうかです。アファメーションは変化の引き金となります。ゴール像を思い出しながら、淡々と唱えるだけでOKです。
2.意図する
今後は、特に下記2つを意図的に実行しましょう…
② アファメーションを思い出しやすい環境づくり(タスクとして思い出しやすくする)
① アファメーションを思い出すためのきっかけをつくる
「アファメーションを唱えると同時に、未来の自分をイメージする」。この習慣を自然と思い出し、意識できる環境を意図的に整えましょう。
続けるうちに、自分の変化に合わせて工夫し、状況に応じて最適な方法や手段を見つけていきます。アファメーションを忘れず定期的に唱え未来をイメージできるかどうかは、どれだけ「思い出しやすい環境」を整えているかにかかっています。
たとえば、以下のような方法がありますが、自分に合う方法で構いません…
・6-12アファメーションをスマホやウォッチのリマインダーに登録(通知をきっかけに思い出せる)
・目につく場所にメモを貼る(デスク、鏡、壁、ノート、冷蔵庫など)
・アファメーションを待ち受け画面や壁紙にする(スマホやPCを見るたびに意識できる)
・絵や図にして視覚的にイメージしやすくする
・他人に頼んで定期的に話題にしてもらう(仲間や家族に協力してもらう)
人は、環境によって行動が左右されるものです。例えば、「押せるスイッチが目の前にある」状態なら、押したくなったらすぐに押せます。その逆、スイッチがついていなかったり、壊れていたりすれば、押したいというモチベーションがあっても押せません。能力は環境があってこそ発揮できるもので「自分で自分に最適な環境を整えてあげる」とうい考え方です。
私は、スマホやウォッチのリマインダーをよく活用していましたが、アプリの不調で通知がこなくなることが何度かありました。その結果、「通知が来ない → そのまま放置 → 自然消滅」という状況に何度か陥ってしまいました。もし、通知が止まったときすぐに対処すればよかったし、予備の方法も準備しておくことも重要だったと気づきました。方法・手段はひとつだけに絞らず、いくつか準備しておくのがおすすめです。
選択する
今後、タスクとして選択していくポイントは、次のとおりです…
自問自答で夢を深掘りする(3-1)
人生カテゴリーの視点でゴールを考える(4-1)
ゴールの資源を集める(5-2)
ゴールを設定する(5-5)
達成しやすい環境を自分に与える
スキルを実践してしくみを一度理解できれば、その時々の必要性に応じて、これらの流れは自然なものとなるでしょう。
また、「やらなければいけない/~すべきだ」といった義務感(Have to)を感じた場合は、無理に実践したり行動したりせずに、自然と「やりたいこと(Want to)」やりたいことを自然と選ぶようになっているでしょう。
ただし、「④ゴールを設定する(5-5)」だけは、「無理」や「我慢」「頑張り」の要素が入りやすいポイントでもあります。無理や我慢、頑張ること自体が、悪いわけではありませんので、したいだけするのでも構いませんが本来はしなくても良いものです。そのため、「できるかどうか」ではなく「本当にやりたいことかどうか」を、都度見極めることが重要です。そして、「やりたいことだ」と確信できたら、自分のゴールとして設定しましょう。
セルフイメージが変化していくにつれ、余計なリキみが抜け、モチベーションが自然と活性し、無理も我慢も頑張りも減っていくでしょう。しばらくすると、「決める」ということの意味が「未来を選ぶだけ」という理解に近づくでしょう。決断や覚悟といった重々しいものではなく、ただ「選択するだけ」になります。そうなると、「無理」や「我慢」「頑張る」という言葉の意味も、以前より薄れた印象になっていくはずです。
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