この記事でわかること:結果が出にくい人に潜む、思い込み
- 結果を出したければ、自分でゴールを設定すること
- 行き詰まりは、自分の思い込みや思考パターンが原因となっている
- 第2章からの実践スキルは、ゴールを自由に決められ、結果の出やすさを目指している
📘結果が出にくい人は、どこかに無理や我慢が重なっている可能性があります。「何かひとつを我慢すると、それ以上頑張れなくなる」という研究結果もあるほどです。本来は望ましいことなのにもかかわらず、次のような信じ込みが働いているかもしれません…
・決断してはいけないと感じる
・達成してはいけない気がする
・挑戦してはいけないと感じる
・成功してはいけない気がする
・成長してはいけないと感じる
こうした感覚があると、「今以上のゴールを持ってはいけない気がする」「モチベーションは無理に絞り出すものだと感じる」「やりたいことを優先してやってはいけないと思ってしまう」といった思い込みが、無意識に働いている可能性があります。
また、結果が出にくい人は、自分の達成能力に対して確信を持ちにくくなっていることもあるでしょう…
・決断できないと感じる
・達成できない気がする
・挑戦できないと感じる
・成功できない気がする
・成長できないと感じる
すると、心の中では「自分で決められないのかもしれない」「ゴールを達成する力が足りないのでは」「モチベーションは、保つのが難しい」といった内なる考えが、感覚を伴いながら、あたかも事実であるかのように認識されるかもしれません。
これらの、「~してはいけないと感じる」ことに関連して「~できないのでは」といった思い込みも、モチベーションに影響してしまうのです。
また、「~してはいけない」といった制限や我慢は、清く正しく生きるための美徳として身に付いたものでもあるかもしれません。
「~できない」という思い込みは、失敗を避けたり、未来をコントロールしようとする中で無意識に備わり、その流れでそのまま使いつづけている可能性もあります。
こうした思い込みは、後の経験によって新しく書き換えられたり、より強固になったりもします。それが過度に強まると、停滞感を覚えることがあります。特徴としては、その停滞感の原因が思い込みによるもののため、「同じパターンを繰り返してしまう」という点です。
本来、他人の態度や行動はランダムのはずです。それにもかかわらず、いつも出来事が典型的で、自分のまわりで「同じような出来事が繰り返されている」と感じます。これは、行き詰まりの原因が他人ではなく、自分自身の思い込みによってその状況がつくり出されている可能性を指しています。
停滞感の形は様々ですが、本書のテーマに関連するものを挙げると、次のようなものがあるでしょう…
・人と衝突しやすい、または足を引っ張られる
・弱気になりがち、フットワークが重い
・自己評価が不安定
・本気を出せない、または真剣になれない
・時間が足りないと感じる
思い込みが強くなると、世界を減点評価で見るようになります。自分自身や自分の行動に対しても「悪い点」「否定的な側面」ばかりが目につきやすくなります。その結果、自己評価が不安定になり、人間関係や出来事など物事に対しても後ろ向きな反応が増えているかもしれません。
こうした状況が続くと、自分らしさ(=価値)から遠ざかってしまいます。
自分らしさ(=本来の自分)を取り戻せていないと、本気になれなかったり、物事に真剣に取り組めなかったりすることがあります。また、自分の本音(=価値)に沿っていないと、渇望感や不足感から、または、不満、嫉妬といった感情が原因で、人と衝突しやすくなったり、足の引っ張り合いのような状況に巻き込まれることもあるかもしれません。
ですが、自分を価値で満たすために必要なのは、他人を下げることではありません。むしろ、「他人を下げることが正解だ」と勘違いしてしまうことで、批判的な視点や、無不要な競争に巻き込まれてしまいます。こうした状況は、思い込みによる間違った判断がもたらしています。
大切なのは、“他人を下げることではなく自分の価値観に沿うこと”です。価値は判断基準となるため、優先順位を意識できていれば、時間の無駄を減らすことにもつながります。
競争には健全なものもありますが、不毛な競争だと判断すれば、特別な理由がない限り争いごとには加わらない人もいるでしょう。ですが、その姿勢が「やる気がない」「弱気だ」などと、誤解されることもあるかもしれません。
少し話が広がりましたが、時間の浪費や無益な競争、人間関係のぎくしゃく感、自己評価の低さ、本気になれないこと、弱気の姿勢になってしまうことなど、こうしたモヤモヤ感を減らすには「自分でゴールを設定すること」が出発点です。
個人的にゴールを設定し、それに向かって進むことで自分の価値観に近づくことができます。価値はゴールを導く方向性を示してくれるため、自分のゴールに意図して沿えば、価値のおかげでモチベーションが保たれやすくなります。
ここまでで、価値のヒントはつかめたでしょうか?私達は、自分らしいゴールを持っていた方が、うまくいくのかもしれません。
「結果が出やすい人」「結果が出にくい人」どちらに、より共感できたでしょうか?実際には、どちらか一方に完全に当てはまるというより、その領域によって違うケースが多いはずです。たとえば、この分野では「結果が出やすい人の傾向」だけど、苦手分野だと「結果が出にくい人の傾向」になるといったように、状況によって両方の傾向が混在して、バランスをとっているはずです。
本メソッドでは「結果が出やすい人の状況」「その傾向」をサポートしたいと考えています。
なお、これ以降の実践ステップの内容に、補足説明を除いて私の経験談はほぼ登場しません。私のゴールや成果は、あなたのものとは異なるからですし、ゴールとは自分で自由に設定するものだからです。
本書の方法は、あなたがストーリーの主人公となるために用意したつもりです。自分のゴールを意識しながら、無理なく自分のペースで読み進めてみましょう。

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