この記事でわかること:
不安に強くなる2つの習慣とは→「能力底上げ」と「趣味」
- 不安は、能力と目標のギャップから生まれる
- ゴールを下げず、能力の方を引き上げること
- 趣味に没頭することは、自然な自己成長につながる
【1】能力を上げる
能力に対してゴールが高すぎるとき、不安/緊張が生まれます。課題や目標のレベルを下げれば解決はしますが、それは特に子どもの向けの方法。大人なら、ゴールはなるべく妥協せず、高いままを保ちます。課題/目標は、はるか高く遠く大きなゴールにまで、常にポジティブに出世させて、ステップを実行しつつ、「ゴールは下げない、能力の方を上げる」という選択をしましょう。
【2】趣味
趣味は無条件に楽しいし、リラックスもできます。特別なにか役に立つわけではないのに、わざわざお金を払ってもやりたいことです。人に「やめなさい」と言われてもやりたいことだから、探求心も枯れません。高度な知恵も、どんどん獲得できてしまいます。没頭するほど情報量は増え、プラスの価値のエネルギーを蓄積できます。趣味に関してなら高すぎる目標を持ったとしても、楽しみが増えはしても不安は増えにくいものです。
猿がヒトになることができたのは、道具を使い始めて、前頭前野が進化したおかげです。道具を使いたくなったのは、どんな理由からか?…あくまで個人的なモチベーションが始まりだったと思います。望む未来を想像して、抽象度を上げ理性的に論理的に考え、判断し、行動を選択したのが全ての始まりだったはず。
つまり、今日よりも明日をより良くするために「できる」「やりたい」を日々選んでいくだけで、前頭前野活動を積極的に活用する道を歩んでいることになります。
不安が身近になったらどれか(そのときに合った方法を)実践して、偏桃体のはたらきでネガティブがポジティブに切り替わる瞬間をしっかり見届けます。
偏桃体の「感情を拡大する」という働きを逆手にとって、意図的に未来のポジティブな記憶に反応させ、モチベーションにつなげるというのが本書のスキルの原理になっています。変化しようとすると、元の状態に戻ろうとする(ゴールに抵抗する)無意識の力が働きますが、その力はとても強力です。だから、偏桃体の働きを味方につける本書のようなスキルが強い味方になるのです。
🔹 前のページ:「効果を自己評…」へ ◃ 戻る